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アリペイ、芝麻信用など中国電子決済の最先端

中国でスマホを使った電子決済が拡大を続けている。アリペイとウィーチャットペイには、のべ12億人が登録し、2016年にはスマホ決済額は660兆円に達した。

決済情報の活用も進んでおり、アリペイの芝麻信用では950点満点のスコアで利用者の信用力をはじきだす。スコアが高いとシェア自転車が無料で使えたり、海外旅行時のWifiルータがタダで借りられたりする。上海では芝麻信用のスコアだけで無担保融資をする業者も出てきている。

テクノロジー目線では、莫大な電子決済を処理するインフラや決済情報の分析基盤が裏側にあり、それを構築・運用する技術力の高さも垣間見られる。一部はパブリッククラウドであるAlibaba Cloud (Aliyun) などとして一般にも開放されている。アリババを始めとする中国の電子決済業界とテクノロジーは今後も注視したい。

中国スマホ決済660兆円 2年で6倍 信用力で特典、利用に拍車 :日本経済新聞

アリババのアリペイの場合、1日の決済件数は1億7500万回に及ぶ。アリペイを使うには実名や身分証番号の登録が必要だ。支払金額や商品、店舗名などの消費情報が、名前や年齢といった個人情報とひも付いた形で毎秒2千件のペースで蓄積される。

(中略)

この現代の石油で何ができるのか。カギを握るのが、アリペイの「芝麻信用」というサービスだ。「芝麻」は日本語で「胡麻(ゴマ)」。物語「アリババと40人の盗賊」で主人公が宝の山を見つけるために唱える「開けゴマ!」は中国語で「芝麻開門!」と言う。

「ゴマ信用」を開いてみた。利用者の信用力を950点満点で評価し、スコアは勤務先や学歴など個人情報を追加入力すると増す仕組み。個人情報の入力を避けている記者の信用力は590点だが、頻繁に使うという知人の中国人に聞くと840点と高い数字だった。

信用力が高いとシェア自転車の保証金がタダになったり、海外旅行の際にWi―Fiルーターが無料で借りられたりするなど様々な特典が付く。この特典目当てに中国の消費者はこぞって個人情報を登録する。アリペイのデータは厚みを増すと同時に、信用スコアの信頼度が高まる。

信用力評価は多くのビジネスで重要な意味を持つ。上海の消費者金融会社は「ゴマ信用」のスコアだけを基に無担保で最大5千元を貸し出すサービスを始めた。

アリババ 中国eコマース覇者の世界戦略

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