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レギュラトリー・サンドボックス制度を活用したシンガポールベンチャーの展開

レギュラトリー・サンドボックス(Regulatory Sandbox:RS)は、現行の法制度での規制を一時的に停止する規制緩和策で、イギリスでは2016年から運用されている。
シンガポールでも活用が進んでおり、保険ベンチャーのポリシーパルは、規制を緩和されるだけでなく、シンガポールの金融通貨庁(MAS)から建設的な提案を受けるなど、当局がベンチャーへのサポートまで行うことで、金融ベンチャーがより発展することに寄与している。

日本でも導入に向けて準備が進められており、Fintechや人工知能(AI)、IoTのサービス開発、展開を現行法規制の特例として行うことが可能になる見込み。

(世界の現場から)「サンドボックス」制、成長の踏み台に シンガポール保険VB、当局と伴走 :日本経済新聞

サンドボックスの適用を申請するにあたり、ヤップ氏は周囲から監督官庁との折衝で成長の速度が遅くなると心配されたという。だが実際には国内発の金融ベンチャーがアジアで花開くことを期待するシンガポール金融通貨庁(MAS)は、規制の相談に乗るだけでなく、事業に関わる建設的な提案もしてきたという。ヤップ氏は「若い起業家は規制や法令順守の知識に乏しい。MASとのやり取りで当局との付き合い方を学んだ」と振り返る。


ポリシーパルは8月末でサンドボックスの適用が切れる事態に備え、通常の認可を得る作業を進める。必要な資本金を積み上げるのに加え、10年以上業界の経験がある人材を幹部として招く予定だ。


ヤップ氏の経験から浮かび上がるのは、監督当局が時に伴走者として事業者を後押しすることの重要性だ。「砂場(サンドボックス)」を用意するだけでなく、子供たち(ベンチャー企業)に適切な遊び方(規制)を教え込む。中立性を重んじ、お上の意識がなお残る日本の官庁にとって、そこが一番のハードルになるかもしれない。

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