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保険業界のこれからの課題 ロイズCEOインタビュー記事より

日経新聞の2016年11月28日付のロイズCEO インガ・ビール(Inga Beale)さんのインタビュー記事が保険のこれからについて語っていて興味深かったので紹介。

ロイズのこれらからの3つの課題として、①新興国への対応、②サイバーリスクへの対応、③ロイズ自体の近代化があげられている。

新興国への対応については、中国や東南アジアに加えてインドにも拠点を新設し企業保険の需要を取り込んでいくとのこと。
同様の日本の保険会社の事例としては、損害保険ジャパン日本興亜ミャンマーの農業団体ミャンマー・ライス・フェデレーション(MRF)と業務提携し、サイクロンや干ばつなど気象災害に伴う農家の損失を補償する保険商品の共同開発を進めている。

②サイバーリスクへの対応は、現在25億ドルの保険料収入が2020年までに75億ドルになる見通し。
日本では、東京海上日動AWSユーザ向けにシステム障害を保障する保険や、三井住友海上ビットコイン取引所向けの保険がある。

③ロイズ自体の近代化は、人工知能やビックデータは保険と親和性が高く、ロイズ自体の働き方を変えていく必要がある。
国内事例では、第一生命保険が膨大な医療データをもとに病気の発症率を分析する取り組みを始めている。

また、自動運転が定着すれば、自動車保険の顧客に自動車メーカーも加わることが想定され、議論が始まっているとのこと。

あとは、インガ・ビールさんの経歴が色々すごい。プレデンシャル、ゼネラルエレクトリック保険部門、チューリッヒを渡り歩き、ロイズ初の女性トップになった。仕事以外では、元ラグビー選手でウィングとして活躍したとのこと。

英ロイズCEO「保険、新興国・サイバー対応に活路」 :日本経済新聞

――課題は何ですか。

「3つある。1つ目は新興国への対応だ。今後は企業保険の新規需要の3分の2が新興国で生まれる。300年超の歴史を持つ保険の中心地だからといってロンドンの本部で契約を待ち構えている余裕はない。今月、中国や東南アジアに加え、インド拠点の新設を決めた。こちらから需要を取り込みにいく」

「2つ目はサイバーリスクへの対応だ。この分野の保険料収入は約25億ドルで、2020年までに3倍の約75億ドルまで膨らむ見通しだ。自動車、航空機、人工衛星……。ロイズは真っ先に産業の発展が生み出す新たなリスクに対峙してきた。まだ日本ではサイバー保険が十分浸透していない。今後は日本企業にも必要性を訴えていく」

「そして3つ目はロイズ自身の近代化だ。AI(人工知能)は(データを活用する)保険の引き受けと親和性が高い。おのずと働き方も変えなければならない」

――自動運転も今後の注目点です。

自動車保険に入るのはドライバーだった。だが自動運転が定着すれば自動車メーカーが保険に入る必要があるという議論が始まっている。ここでも技術革新への対応を迫られる」

そしてロイズと言えば、マスター・キートン。
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