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金融ITニュース。時々雑ネタ。

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FintechベンチャーのTranzaxが中小企業向けの電子債権買取サービスを開始

FintechベンチャーのTranzaxが中小企業の持っている売掛金を電子債権にして、早期に電子化するサービスを8月から始めた。
最終的な債権買取者である大企業の金利を適用できる仕組みになっており、電子取引による利便性向上だけでなく、コストも低下しており、Fintechらしいとても期待できるサービス。
Tranzaxの子会社のDensaiサービスは7月に電子債権記録業の認可を取得している。これまで電子債権記録機関はメガバンク全銀協しか運営しておらず、ベンチャーの認可取得は初めて。
中小の資金繰り、フィンテックで支援 Tranzax :日本経済新聞

なぜ金融コストを下げられるのか。SPCが債権を買い取る際、中小企業ではなく債権の元となる大企業の信用力を適用できるためだ。

大企業と中小企業では適用される金利が違う。大企業の債権を持つSPCは、この企業の信用力を背景に銀行などから資金を調達する。このため債権の割引率は東京銀行間取引金利(TIBOR)に信用力に応じた金利を上乗せした1%前後にできる。仮に中小企業が自社の信用力で借金すると金利は短期プライムレート(1.475%)が基準になる。

マイナス金利下で、TIBOR(6カ月物)は直近で0.1%まで低下した。年初の半分以下の水準だ。一方で短プラは1.475%に据え置かれたままだ。中小に及びにくい低金利の恩恵をフィンテックを使って得られる仕組みとなる。

電子債権は事務作業の軽減に大きな効果があるが、金融コストそのものを減らす取り組みは少なかった。Tranzaxの小倉隆志社長は「サプライチェーン管理の仕組みをお金でも構築し、中小企業にマイナス金利の恩恵を届けたい」と話している。

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