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金融庁が地方銀行の地域への貢献度を測るベンチマークを導入(追記あり)

金融庁地方銀行の地域への貢献度を測るベンチマークとして定量的な指標を2016年夏から導入する。例えば、融資先のうち経営状態が改善した件数、担保を取らずに融資している企業の件数などが基準となる。創業からの期間別でも指標を分析する。
昨年、森金融庁長官が就任以来、金融庁は地方の活性化に貢献していない地銀を問題視しており、積極的な融資を促すために今回の施策を始める模様。
地銀の地域貢献に指標 達成度を金融庁と協議 :日本経済新聞

金融庁地方銀行が地域経済に貢献しているかをはかるため新たな指標を導入する。地元企業にどれだけ融資しているかや、担保や保証に依存しない融資の割合など50項目を超える「ベンチマーク」を設定。その中から銀行が取り組む項目を選び、達成度を金融庁と協議する。客観的な指標を導入し、銀行に本来求められている金融仲介機能を十分果たすよう促す。

金融庁が27日に開いた有識者会議で52項目の原案を提示した。今夏から導入する方針で、地銀には自主的な開示を促す。最終的に項目数が増える公算が大きい。

指標は地銀が地元の取引先の経営改善にどのように取り組んでいるかを定量的に把握し、それに基づいて金融庁が地銀と対話するのが狙いだ。

金融庁の進める地銀を筆頭とした銀行改革は以下の本が詳しいです。
ベンチマークに関する記載を引用します。
その他にも「金融仲介の改善に向けた検討会議」の設置により、外部有識者の意見を取り入れとともに議論結果を発信する、さらに恒久的な会議とすることで、長官が変わっても改革が継続される体制を作るなど緻密で磐石な仕組みを知ることができます。

(35~36ページ)ベンチマークそのものの達成ではなく、地銀に欠かせない企業に対してどのように向き合っているのか、その取り組みや実績を見ていくという3つの重要業績評価指標を設定した。以下の3つだ。
①金融機関が主力とする企業の経営改善や成長力の強化
②持続可能性に懸念がある企業の抜本的事業再生や早期転廃業等円滑な新陳代謝の促進
③担保・保証依存の融資姿勢からの転換。

(244~245ページ)
素案で示されたのは、3つのKPIに直結する共通ベンチマーク5項目だ。
①金融機関がメインバンクとして取引を行っている企業のうち経営改善が見られた先数、及び融資額の過去3年間の推移
(略)
これだけではない。3つのKPI達成を説明する上で、自由に使える「大工道工」のして用意したのが、45項目の選択ベンチマークだ。
地域の取引件数の推移、事業性評価に基づいて行った融資額や融資先数の割合、本業支援先数の割合などが盛り込まれた。体制整備や指針の策定ばかりを求めていたこれまでの金融行政から大きく転換したものだ。

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